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童話・桃太郎(ももたろう)の感想文『桃ちゃん、あんた、えげつねーよ!』

戯言

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 大人になって久しぶりに、童話・桃太郎(ももたろう)を読みました。

 

  おばあさんは、桃を食べられると思って切ったのに、中から男の子が誕生します。無料で食料を調達したつもりが、逆に育児をする羽目になったのです。それなのに、おじいさん、おばあさんは待望の子供ができたと喜びます。この時点で、この老夫婦は普通の考えを持った人たちでないことが分かります。メンヘラもいいところです。

 

 子育ての現実を考えると本当に無責任なことです。幸いなことに、桃太郎は急成長してくれる化物だったからいいですが、普通の成長速度なら、桃太郎が成人する前に老夫婦は亡くなってしまいます。現代では高齢者の寿命は延びていますが、当時の高齢者が子育てを始めるには遅すぎます。これって自分勝手過ぎないですか?他の人に子育てをゆだねるべきではなかったのではないでしょうか?

 

 それだけでなく、人にとって一生つきまとう名前。その名前を桃から生まれたからという理由で桃太郎と命名するなんて、安直すぎではないでしょうか?蒲田で生まれたら、カマダ太郎。言いにくいので、カマ太郎ですかね?カマ太郎だったら、学校でいじめられるのが目に見えますよ?桃太郎でもいじめられそうですけど。

 

 鬼退治するために、仲間を集めるのは分かります。しかし、なぜに、犬、猿、キジなのでしょうか?人間ではダメなんでしょうか?命の危険を伴う任務への同行を、きびだんご一つで済ませられるのは、理性の働かない動物ぐらいだからという判断でしょうか?お金に興味のない動物たちを食べ物で洗脳するやり方は、とても怖いです。確かに、動物たちはお金の価値が分からないので、鬼から奪い取った財宝を分ける必要もないですし、もし、戦いで亡くなっても、人間でなければ家族から責められる心配もないです。動物なら、いくらでも、仲間の補充はできますから。

 

 とはいえ、犬、猿、キジだけでは戦力不足は否めません。これは推測になりますが、他の動物たちには断られたのかもしれません。また、他の犬、猿、キジにも声をかけて断られた可能性もあります。もちろん、村の人間はまともな判断ができるため断ったはずです。鬼相手に戦おうなんて無謀すぎます。そもそも、村人たちは、まともに戦って勝てないから、黙って金銀財宝を差し出しのですからね。

 

 仮に桃太郎の力が鬼たちを凌駕するものであったとして、お供は必要だったのでしょうか?犬、猿、キジのかみつき、ひっかき、目つぶしでどのぐらい鬼たちの戦力を削ぐことができるでしょうか?きびだんごで手なずける賢い桃太郎です。彼は動物たちを囮にするために連れて行ったのではないかと思います。きびだんご一つで命を預けてくれる囮たちを利用し、酒盛りで動きが鈍い鬼たちを奇襲する。桃太郎の真の強さは賢さではないかと思います。

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 それにしても、桃太郎はえげつないです。鬼が村人たちから奪った金銀財宝を暴力で自分のものにしてしまいました。元の持ち主である他の村人には返さず横取りしたのです。命がけで戦った動物たちにも分け前を渡しません。全部、自分とおじいさん、おばあさんのものにしました。

 

 自分勝手な子育てをする親の元で育った子供は、自分の利益だけしか考えなかったということです。俺は子は親を見て育つという教訓を桃太郎で学べました。

 

 桃ちゃん、あんた、えげつねーよ!