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アラフォー男に「彼女を見つけないとね?」は禁句だよ?

日記

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 俺は今年のホワイトデーで同僚女性に手作りのガトーショコラを配った。 

 

www.jin-alone.com

 

 その翌日の昼休み、俺が昼食を食べるため近所の飲食店に入ったが、どこの席も埋まっており、カウンター席も空いていない。

 

「ジンく~ん!こっちこっち!」

 

 聞きなれた声のする方を向くと、そこには同じ部署の先輩女性たちが座っていた。

 

「おつかれさまです!」

「ここ空いているから座りなよ!」

「失礼します!」

 

 6人座れる円卓には同じ部署の女性が4人座っていた。彼女たちが注文した料理は、まだ来ていないみたいだ。俺は日替わり定食の生姜焼きの方を頼んだ。

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「あのガトーショコラ美味しかったよ!」

「ありがとうございます!あれは僕の自信作です!」

「本当に料理得意だよね?」

「へへっ。でも、料理得意な男はなかなか結婚できないと言うじゃないですか?」

 

 モテない俺は女性に褒められることに慣れていない。褒められるとこっぱずかしくて、動揺してしまう。だから、つい自虐ネタに逃げてしまう。

 

「そう?そんなことないんじゃない?料理できない女性と結婚すればいいんだし。ほら、そこにもいるでしょ?」

 

 EさんがBさんを指さす。

 

「私ですか?でも、私バツイチですよ?」

「僕はバツイチとか気にしませんよ?」

「それに、子供産めないですよ?」

「そんなことないでしょ?まだ、38でしょ?子供産めるよ?」

 

 EさんがBさんをフォローする。ナイスフォローだぜEさん!

 

「いえ、もう子供産みたくないんです。二人もいるし、もういいかなと……。」

「僕にはかわいい姪っ子がいますからね!自分の子供がいなくても問題なしです!」

 

 なぜか、俺も悪ノリしてしまって、子供いらないから付き合ってくれアピールをしたくなってきた。

 

 「そういえば、この前、私の姪っ子も知らない男と歩いているのを見てね。もうそんな歳なんだなぁ~と驚いたわ。本当、時間ってあっと言う間よね?」

 

 Eさん、なぜ『姪っ子の話題』を広げる?俺の結婚の話は?Bさんとの仲を取り持ってくれないの?まあ、いいんだけどね。俺はBさんと結婚したいわけではないから。

 

「でっ?その男性は彼氏だったんですか?」

「別に今時の子なら彼氏ぐらいいるでしょ?大人だし、誰と付き合おうが自己責任だからね。買い物中だったし、あんまり気にならなかったな。」

 「僕は姪っ子が知らない男と歩いていたら、後を追いますよ?」

「えー。そこまでする?姪っ子でそれなら、自分の子供ならどうするの?」 

「自分の娘が男と二人で歩いているの見たら、次の日から有休とって、調査しますよ!」

「ちゃんと有休は取るんだね。でも、ストーカーみたい。」

「娘のためならストーカーでも何でもなりますよ!だって、心配じゃないですか!」

「その前に、まずは彼女を見つけないとね?彼女もいないのに、子供の心配は早いでしょ?ていうか、この前、絶対結婚するとか言っていた人にフラれたんでしょ?」

 

 それまで無言で話を聞いていたS課長がホームランを打ってきた。それも満塁サヨナラホームランを!もうやめて!俺のライフはゼロよ!この前、失恋したばかりなんだから!その話題に本当に触れないで!もう思い出しくない過去なんだから。

 

「黒歴史に触れないで!それはアンタッチャブル案件です!そっとしておいて下さいよ。これでも傷ついているんですから……。それに、モテない僕に彼女なんかできるわけないじゃないですか?」

  

「ご注文の品になります!」

 

 円卓に彼女たちが頼んだ料理が運ばれてくる。少し遅れて俺の頼んだ生姜焼き定食が届く。

 

「ちょっと、どういうこと?同じ生姜焼き定食なのにジンくんの肉多くない?」

「本当だ。なんで?この店、大盛なんてあったっけ?」

「なんででしょうね?」

 

 最近、彼女にフラれたと言いまわっているせいか、なんだかまわりの女性が優しいんだよね。疑似モテ状態らしく、これはこれで楽しいよ!