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俺が初めて買った携帯は、電話なのに鳴らない電話だった(涙)

お題

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特別お題「おもいでのケータイ」 

 

 音楽好きの俺が初めて親に買ってもらった携帯電話は、音楽が聴けるソニーの携帯だった。イヤホン刺して、ミュージックプレイヤー代わりになるやつだ。

 

 マイクも付いていて、着信があればイヤホンで相手の声を聞いて、そのままマイクで通話できるものだったのだが、鳴らない。いつまで待っても着信音が鳴らない。もちろん着信音は設定してある。それなのに鳴らない。たぶん、電波が届かない場所なのだろう。そんなことを考えた時もあったが、隣りで同じメーカーの携帯で電話している人がいたので、その仮説もすぐに覆された。現実は残酷だ。

 

 俺の電話が鳴るのは月に1回あるかどうか。それも家族から。

 

 しかし、それも当たり前。なんせ、俺の携帯電話番号を知っているのは、家族と親友だけなのだから。その親友は進学せず働いていたので日中は電話できないし、俺もかけなかった。かけるのは年に数回、高校の時の仲間で遊ぶためみんなが集まれるスケジュールを調整する時だけ。

 

 大学生になって初めて携帯電話を買ってもらったのだが、大学で友達を作れなかった俺にとって電話としては意味がなかった。朝から晩までミュージックプレイヤーとしてしか使われなかった。そして、音楽を聴いているとあっという間に電池切れ。

 

 当時はモバイルバッテリーもなかったから、いざ電話がかかってきたときのことを考え、通学の時しか使わないようになった。

 

 もう、電話としての役割はなかったし、電池切れを恐れて使っていたため、ミュージックプレイヤーとしても、徐々に使いにくくなった。気づいたら、その携帯とは別にミュージックプレイヤーを持ち歩くようになっていた。

 

 20年近く経って、俺の携帯もスマホに変わった。今は音楽だけでなく、メールもインターネットも楽しめるし、テレビも見れる。本当に便利になった。

 

 それでも、俺の電話は鳴らない。

 

  なぜなら、マナーモードにしているからだ。職場で電話を鳴らすと、同僚たちから睨まれる。だから、いつもマナーモードにしている。ただ、電話やメールの相手は家族であることは変わりない。いつになったら恋人から電話が貰えるのだろうか?メールを貰えるのだろうか?

 

 時代と共に携帯電話からスマホに変わったが、俺をとりまく人間関係は未だに変わらない。話し相手が欲しいと思いながら、今日も独りで酒を飲む。

 

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